NSレコード

NSレコードは、ドメインのDNS情報を管理する権威DNSサーバーを指定するレコードです。「このドメインの住所録は誰が持っているか」を示します。

NSレコード のアイキャッチ図解
まずは、こう考えるとつかみやすいです。

「○○地区の住所録はA役所が管理しています」という案内板のようなものです。

ひとことで言うと

NSレコードは「このドメインのDNS情報は、このネームサーバーが持っている」と宣言するレコードです。DNS の問い合わせがどのサーバーに届けばよいかを示す、いわば「管轄の役所」を指定する仕組みです。

たとえ話でもう少し詳しく

全国各地に役所があって、それぞれが担当地区の住所録を持っているイメージです。

  • 日本全体の住所録は一か所では管理できない
  • 「○○区の住所録はA役所が管轄」という案内板がNSレコード
  • 目的の住所を調べたいとき、まず案内板を見て正しい役所(ネームサーバー)に問い合わせに行く

インターネットのDNSも階層構造になっていて、NSレコードが「次に問い合わせるべきサーバー」を示しながら、最終的な答えを持つサーバーまで案内します。

よく出る場面・使いどころ

  • ドメイン を取得した後、使用するDNSサービスに合わせてネームサーバーを変更するとき
  • レンタルサーバーや VPS のDNSではなく、独立したDNSサービスを使いたいとき
  • DNSを別サービスに移行するとき
  • サブドメイン単位でDNS管理を別のサーバーに委任するとき

似た言葉との違い

  • Aレコード: IPアドレスを直接書く。NSレコードはDNS情報の管轄サーバーを指定するもので、Webサーバーを指すわけではない
  • MXレコード: メールサーバーを指定する。NSレコードはDNSサーバー自体を指定する
  • CNAMEレコード: 別のドメイン名を別名として登録する。NSレコードとは異なる役割

実務で気にするポイント

  • ドメインレジストラ(ドメイン購入サービス)でNSレコードを設定するのが一般的な手順
  • NSレコードの変更後は反映に最大48時間ほどかかることがある
  • NSレコードを間違えると、そのドメインのすべてのDNS設定(WebサイトもメールもSSLも)にアクセスできなくなる
  • CloudflareやRoute53など、専用のDNSサービスに移行する際は必ずNSレコードの変更を伴う

関連して読みたい用語

  • DNS: NSレコードが指すネームサーバーが動かす仕組みそのものです
  • ドメイン: NSレコードで「この名前の管轄サーバーはどこか」を宣言する名前の単位です
  • Aレコード: NSレコードで管轄を決めた後、実際のWebサーバーの向き先を設定するレコードです

注意: NSレコードの変更は影響範囲が大きく、間違えるとサイトもメールも止まります。変更前に現在のNSレコードと全DNS設定を必ず控え、切り戻し手順を確認してから作業してください。