ひとことで言うと
DDoS攻撃(分散型サービス妨害攻撃)は、多数の発信元から大量のアクセスを一斉に送りつけ、Webサイトやサーバーを利用できない状態に追い込む攻撃です。中身の危険性ではなく、量でサーバーを押しつぶす点が特徴です。
たとえ話でもう少し詳しく
お店の電話回線を思い浮かべてください。何者かが大量のいたずら電話をかけ続けると、回線がふさがり、本当のお客さんからの電話がつながらなくなります。
DDoS攻撃も同じです。無関係な大量のアクセスがサーバーへ押し寄せると、処理が追いつかなくなり、本来サイトを使いたい人がたどり着けなくなります。
よく出る場面・使いどころ
- 特定の時間帯にアクセスが急増し、サイトが重くなったり応答しなくなったりしたとき
- 心当たりのないアクセス増加が続き、利用者から「つながらない」と報告が上がったとき
- セールやキャンペーン中でもないのに、ECサイトが急に落ちたとき
- 同業他社や関連団体への攻撃と同じ時期に、自社サイトへの異常なアクセスが増えたとき
似た言葉との違い
- WAF: 危険な中身のアクセスを見分けて止める仕組み。DDoS攻撃は中身よりも「量」でサーバーを圧迫する点が異なる
- レートリミット: 一定時間あたりの利用回数を制限する仕組み。DDoS対策の一つとして使われるが、それだけで大規模な攻撃を防ぎきれるとは限らない
実務で気にするポイント
- ロードバランサー や WAF など、複数の防御策を組み合わせておく
- 通信量やアクセス数を監視し、いつもと違う増え方に早く気づける体制を作る
- 契約しているサーバー会社やセキュリティベンダーの連絡先を事前に控えておく
- 自社だけで抱え込まず、専門の対策サービスやCDN事業者への相談も検討する
注意: DDoS攻撃は脆弱性を突く攻撃と異なり、対策を導入していても量で押し切られる場合があります。攻撃を受けた前提で、初動の連絡手順も決めておきましょう。